自分が悪いことをしている感覚:罪悪感をもっていますか?

子育て

皆さんは、自分が何だか罪悪感を感じるなーなんてことはありますか?

 

 

 

『あんなことしちゃって、悪かったかな』

 

私は、いつも子供に対してこの気持ちを持っていました。

こんな感覚がいつも付きまとっていました。

 

この『なんだか自分が悪いことをしているような感覚』というものが

私にはあまりにも身近にありすぎて、当たり前にあるものなんだと思い込んでいたのです。

 

これにおかしいと気付くことが出来ませんでした。

 

今日は、これに気付けたときのお話をします。

 

シングルマザー歴から

 

私は、シングルマザーを12.3年経験しました。

当時下の子が2歳になる前に離婚しています。

 

 

子供2人を朝から晩まで保育園に預けて、働きました。

毎日毎日、一番最後のお迎えです。

子供たちは寂しかったと思っています。

 

 

もちろん、自分が稼がないと生きていけません。

 

 

しかし、それだけが理由ではありませんでした。

子育てに疲れて仕事を楽しんでいたというのが最も近い理由です。

 

子育てから逃げて仕事をしていたんです。

 

 

追い込まれた育児

私は、そもそも完璧主義です。

育児も当たり前に完璧を目指しました。

だから、初めての育児にどんどん追い込まれていったんです。

 

そして、もう一つ私を苦しめたものがありました。

 

 

それは、大好きな祖父の存在です。

 

 

私の祖父はとても子供が大好きです。

今でも、一番下の2歳の娘と顔を見せると、

可愛くて可愛くて仕方がないといった様子で、とっても喜び可愛がります。

 

 

 

子供をあやすのも得意、

いつも優しくて一緒に遊んでくれる、

毎週休みの日はどこかに連れて行ってくれる、

とっても素敵なじいじです。

 

 

 

私は、小さいころから祖父が孫にもひ孫にも、

とっても愛情を注いでいたのを見てきました。

 

 

私もそういった人間でありたいと、

祖父と同じように子供を可愛がれるはずだと思っていました。

 

 

 

これは、当たり前に思っていたことなので、自分の中の常識であってそこに疑いが全くありませんでした。

 

完璧な私の思い込みです。

 

この思い込みが、私を究極に追い詰めたのです。

 

 

 

『なんで、私は子供に優しくできないんだろう』

『なんで、私は子供を泣き止ませることができないんだろう』

『なんで、私は子供に怒っちゃうんだろう』

 

もう、できないんだから諦めちゃえばよかったのに。

 

私はそれでも完璧な育児を追い求めてしまったんです。

 

りんごの皮も剥けない母

 

私はみるみる体重が落ち、35㎏を切りました。

160cmはありますので、街を歩けば振り返るほど痩せていたんです。

 

 

自分には痩せていることなんてどうでもよく、

生理が止まっても、全く自分の異変に目を向けることはありませんでした。

とにかく1日を送ることに必死でした。

 

身体はダルく、何をする気力もありません。

 

ある日、息子が言ったんです。

 

『リンゴ食べたい』って

私は、嫌でした。

 

リンゴの皮を剝くことすら辛かったんです。

 

そして思いました。

 

『私は、リンゴの皮すら剥けない母親なんだ。なんでこんな人間になってしまったんだ。』

って。

 

 

後々、サロンであめちゃんに教えてもらったんです。

心の体力というものがあるって。

心がキャパオーバーで疲れると動けなくなるんだよって。

この言葉にどんなに救われたことか。

 

 

確かに、年子育児だったので、現実に肉体を動かしていたというところもあります。

しかし、それ以上に心の体力を使いすぎていて元気がなくなっていたんですね。

 

 

でも、その時にはそんなことは思えませんでしたよ。

 

ただただ、自分の不甲斐なさに泣いていました。

 

沢山の罪悪感

子供に対しては、常に罪悪感を持っていました。

 

 

一つは、離婚したことです。

 

特に長男は、『お父さん』という存在に憧れていました。

 

いつも、友達のお父さんに一緒に遊んでと声をかけていました。

『○○君のお父さん、一緒にサッカーしよう』

『○○君のお父さん、一緒に遊ぼう!』

そう必死に誘う息子を見ると、とても辛かったんです。

 

20年ほど前だし、田舎ですし、離婚はそう受け入れられるものでもありませんでした。

 

親の都合で離婚したから、子供に可哀想な思いをさせている

そう思っていました。

 

 

そして、仕事に逃げたことも罪悪感の一つです。

もっと構ってあげればよかったのだと思っていました。

でも、私は仕事もお金も大好きです。

お金は、必死で貯めました。

矛盾していますよね。

自分の本当に大切にしたかったものは、何なの!?

 

 

また、再婚したことも罪悪感になりました。

 

私は、子供たちを見放して自分が新しい家族を作ってしまったのではないかと思っていました。

私の勝手で、再婚して。

もしも親子関係が崩れたらどうするんだといつも考えていたんです。

 

 

いつも、行動したことに対して罪悪感を抱く・・・

私って、罪悪感まみれの女だったんです。

 

 

罪悪感を持っているとどうなると思いますか?

 

『なんか、お母さん悪いんじゃない?』

こんな風に子供に見られます。

私は悪者に見られるんです。

 

堂々と、自分のやっていることを貫き通せばよかったのに、

いつもいつも、子供に悪いことをしてしまったんじゃないかと

反省してしまっていました。

 

 

『私が悪い』

そうゆうゴールを持ってしまっていたのは私自身だったんです。

私は、生き生きと仕事をして、幸せそうに子供と暮らせばよかったんです。

不幸そうな母親なんて、子供は見たくないんです。

 

子供からしたら、いい迷惑ですよね。

『不幸なのは、子供のせいだ』といっているようなものです。

 

罪悪感なんて、とっても悪いんです。

 

 

自分が罪悪感を持つことで、自分が悪者じゃないと、自分がまるで良い母親なんだと

自分に言い聞かせていたのかもしれません。

 

罪悪感を手離す

 

手離したのは、子供が18歳になってからです。

 

 

そんな罪悪感を自分が持っていたことすら気付けていなかったんですから。

たくさんの罪悪感を持っていることに気付き、やっと捨てようと思うことが出来ました。

 

捨てようと思った瞬間に捨てれました。

 

 

長男とも、次男とも、仲良く話が出来ています。

こんな話が出来るとは、夢にも思っていませんでした。

 

全部、私のせいだったんです。

 

罪悪感は自分を慰めるものなのかもしれません。

自分が少しでもいい人になりたくて、作っている気持ちなのかもしれません。

 

 

これは、私にはもう必要ないと心から思っています。

皆さんも、何か罪悪感を持っていることはありませんか?

 

心の断捨離、整理整頓は心の体力をつけることが出来ますよ。

だから心が軽くなるんです。

 

 

最後まで見ていただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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