今日は、”人の分までやると悪者にされるよ”というお話をしてみます。
人のお手伝いをすることは、一見良いことのような気がしますよね。
しかし、これが良いこととなるのは、様々な条件がクリアできた時だけです。
相手の思っている、理想通りにお手伝いをやり遂げなければいけません。
そして、相手が感謝の心を持っている人でなければいけません。
また、相手が手伝ってほしいと願っている状況でなければいけません。
相手とこちら側のゴールが一緒でなければ喜ばれません。
しかし、ゴールが一緒である確率はとても低いのではないでしょうか。
期待通りにはいきません
例えば、家族のためを思って健康的な食事を毎日作っているお母さんがいます。
『えー。これだけ?』
『食べるものないじゃん。』
『俺、いらない』
こんなこと言われたら辛すぎますよね。
私、よく言われていました。
また、私が夕飯作っているのに、インスタントラーメンを作り出す息子。
さらにその息子に夫は言いました。
『あ、それ卵入れたらおいしいよ!』
私、夕飯作っているんですよ?
もうやめていいですか?
でも、ここでキレたら、悪者にされます。
『そんなことで怒らなくても。夕飯は夕飯で食べればいいやん。』
『また、そうやってすぐ怒る』
そして、私は分からなくなります。
”私の心が狭いのかな”
人のためにしてはいけません
これは、自分のためにしていないからいけないんです。
私が、『みんなのためにと思って』やったので、人に期待してしまったんですよね。
『ありがとう。美味しいよ』といってもらえることをです。
皆で仲良く食卓を囲むことを期待してしまったんですね。
でも、人をコントロールすることはできませんから、そんな期待は無意味なんです。
そして、私は、自分が料理を作らなくてはいけないと自分で追い込んでいました。
それが、当たり前だと思っていました。
だから、家族もそれが当たり前になります。
当たり前だから、感謝されることも少なくなりますよね。
これは、人に対してまで責任を負ってしまっています。
だから言ってくるんです。
平気で『え、食べるものないじゃん』ってね。
私が責任者だからですね。
『こんなまずいもの食えるか!責任者呼んで来い!』の家庭版ですよね。
意識が人のためになってしまっていると、無意識に攻撃になってしまうんです。
きっと見えないビームが出ています。
だから、相手もうざいと感じてしまうんです。
どうしてだと思いますか?家族だからですよね。
これが、仕事だったらどうですか?
お客様に”ありがとう”と言われるとやりがいはありますが、クレームがあるからってキレませんよね。
では、どうしたらいいのでしょうか。
それは、自分のためにすると良いです。
どうでしょう。
私が自分のために、自分の好きな食べ物を勝手に嬉しそうに作っていたら。
子供たちは、何作っているんだろうと気になって食べてみようとするかもしれません。
『あなたのために作ったのに!』
たとえ言葉に出さなくとも、こう思っていたら相手には伝わって逃げます。
でも、ただ自分のために作っていたら、
『何作ってるの?』と寄ってきます。
不思議ですよね。
でも、こういったことはよくあるのではないでしょうか。
人のためは人のためになっていません
人のためにすると、された人は我儘を言い出します。
『ねぇ、もっと早くできないの』
『もっと、これもやってよ。』
『え、私を見捨てるの?ひどい!』
このようなことを、間接的に言われちゃうんです。
まるで、やらなかった自分が悪者のような感覚になったことはありませんか?
とってもやることがいっぱいで、疲労困憊している方は、悪者になっている方が多いのではないでしょうか。
この、人のためにしている私も、初めは悪者になりたくないからしていたはずなんですよ。
良い人でい続けたいから・・・
なのに、どれだけやってもどれだけ頑張っても悪者にされるんです。
だから、人のためにではなく、自分のためにしてください。
ただのおせっかいです。
だって自分の親切を押し付けてるんですよ?
自分の思う親切と、相手の思う親切は違うということです。
現実的なことを変えるのは、難しいですよね。
でも、心の中は変えられます。
いつでも、いまからでも変えることが出来ます。
人のためではなく、自分のために。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。