無償の愛って、一見キラキラした素敵な言葉です。
見返りを求めない愛情なんて、とても美しく聞こえますよね。
でもこの愛情は、自分にもしっかり向けられているのでしょうか?
今日は、無償の愛についてちょっと深堀してみました。
無償の愛は、人に何を渡してる?
人は、どういったときに人のことを『愛のある人だ』と認識しますか?
自分にとても親切にしてくれる人でしょうか。
その人の行った事柄によって、きっと他者が得をするような状況だと思うんです。
ということは、皆の損をもらうことが、『親切な人』といわれる行動ということになります。
人からの損を受け取り、人に体力や時間を使うことで、
『ありがとう。いい人だね。』と言われます。
無償と有償
無償の愛ということは、お金はもらいません。
仕事だと、全然いいと思うんですけどね。
愛を渡してばかりだと、どうなりますか?
この世の中は、残念なことに
この人が自分に愛を渡すのは当たり前だと思う人がいます。
感謝がなくなる人がいます。
何か困ったことがあれば、あの人に頼めばいい
そう思う人がいます。
そういう人が、周りに集まってくるんです。
自分の損を、人に渡しちゃえ!
という考え方の人です。
すると、どうなりますか?
どんどん、無償の愛を持った人は、しんどくなります。
体力を奪われます。だんだん動けなくなります。
でも、周りの人は言います。
『どうして私の損を受け取ってくれないの?あなたの得をちょうだいよ!』
『私を見捨てるなんてヒドイ!!』
直接ではなく、なんとなく言葉や態度の端々に、こういった意味合いを込めてくるんです。
これは、あなたの望んでいた結果でしょうか?
無償の愛は、お互いしんどいです
逆に言うと、この愛情深い人は、相手に楽をさせて、自分に依存させてしまっています。
相手は、楽な状態がニュートラルだと勘違いしてしまい、苦しみを自分が持つということができなくなります。
私は、大小あれど、このような関係性になっている人たちをたくさん知っています。
得も損も、自分の分は自分で持たなければいけません。
得も損も、人に渡さないでください。
『苦楽を共にする』という言葉がありますが、苦しみだけを持っている奥さんと楽だけを持っている旦那さんのペアなんてたくさんいるんじゃないでしょうか。
その状態でどちらかが辛いのであれば、何かやり方が間違っています。
どちらが悪いのではありません。
どちらも悪いのです。
得と損を交換することは、あまりお勧めはしません。
交換することで、関係性を抜け出せれなくなってしまう可能性が高いからです。
自分のことは自分でする
これが、私は愛情ではないかと思います。
人に対しても、自分に対しても。
無償の愛は、自分を大事にできていないなと思います。
周りからは、称賛されても自分は実はボロボロですから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。