皆さんは、身近な人に感謝をしていますか？
現実的に感謝を伝えることも大事ですが、心の中で感謝しているかどうかは普段の行動に現れます。
今日は、感謝の難しさについてお話します。
感謝は難しい
感謝はとても難しいものです。
感謝が多すぎると、自分は低くなってしまいます。
自分を低くするということは、相手を上に上げる行為です。
無意識に、上下関係が出来てしまうのです。
これでは、相手に雑に扱われたり、自ら何かを捧げたりします。
逆に感謝が少ないと、傲慢になり文句が増えます。
自分が上に立ち、我儘になってしまうのです。
お互いが、同じ分だけ感謝をしていないと、双方の関係性は上手くいかなくなってしまいます。
感謝のバランスを保つことはとっても難しいのです。
夫婦関係
『いつも家族のために働いてくれてありがとう』
『いつもご飯を作ってくれてありがとう』
お互いにこういった感謝の心を持っていると、夫婦は上手くいきますよね。
『俺は働いてきてるんだから、ご飯を作るのは当たり前』
こんな感覚では、感謝が伝わるような行動をとれるはずがありません。
きっと、相手を見下すような言動になったり、愚痴が多くなったりして喧嘩になってしまいます。
では、こういう感覚はどうでしょう。
『俺のために毎日毎日ご飯を作ってくれて、本当に本当に申し訳ない。頭が上がらない。』
こう思いすぎるのもまた、少し違う感じがしません？
自分が下に下にとなってしまいます。これでは、駄目なんですよね。
相手には嘘っぽく見えたり、何か隠してるように見えたりするかもしれません。
逆に、相手が上に立ってしまうかもしれません。
ここは勝負の世界ですから、油断しているとすぐに上下関係が出来てしまうんですね。
では、どうすればよい関係性が築けるのでしょうか。
相手との関係性を見るときは、自分を主語に
感謝のバランスを維持することは、非常に難しいです。
平等な関係性ってすごくお互いが意識して修正し合わないといけないからです。
ずっと上手くいっているご夫婦なんて、どうやってるのでしょうね。
どれだけ考えてきたのでしょう。
お互いが自分自身を見直し、自分の未熟さを痛感しながら考え方を少しずつ変えてきたのではないかと思うのです。
決して、何も考えないで築いてきた関係性ではないのですね。
でも、そうはいっても今目の前にいるあなたの相棒は、どう思っているのでしょうか。
これは、とても大切なことですが、、、、
実は相手を変えることはできません。
しかし、自分を変えることで相手が変わる可能性はあります。
自分が考え方を変えることで、それが相手に伝わり、相手の考え方が変わるきっかけになるということです。
『あの人は、いつも、感謝が足りない。』
ではなく、
『私は感謝しすぎているのかもしれない。自分が下についてしまっているのかもしれない。』
『あれ？私も感謝の心を忘れてるな。』
と考えることが得策です。
感謝のシーソーの重さを、こちらが動かすんです。
自分が悪かったんだと認めると、現実は自然に変化していきます。
相手を悪者にすることなんて、とても簡単です。
でも、それはあなたの本来の目的ではありません。
貴方の目的が、『関係性を良くする』ことだとしましょう。
相手を悪者にしていては、この目的は達成なんてできないのです。
そうでしょう？
心は仲良く話そうと思っているのに、行動は相手のあら捜しばかりしているなんて、おかしくないですか？
これでは、相手のことがますます嫌いになりますし、関係性は悪化する一方です。
まずは、目的を明確にしてください。
その目的を達成するためには、ということを考えてください。
自分は悪くないということを証明するためになら、相手を問いただしてもいいでしょう。
これが、あなたの本望ならばです。
自分が考え、答えを出し、行動したときには、きっとあなたの考え方が変わっていますから、
もしも1ｍｍも相手が変わってなくても、現実の見え方は少し変わっているはずです。
現実は、あなたの心をそのまま映し出しているのです。
感謝の重さは微調整でいきましょう
やはり、長年一緒にいると、関係性って少しずつ変化していくと思います。
感謝の重さも、重くなったり軽くなったりしてるでしょう。
それを気持ちだけではなく、意図的に考え方でコントロールしてしまうのも一つの手だと思います。
気持ちのままでは、駄目なんですね。
考え方ひとつで、相手の映り方は全く変わります。
一瞬で変わります。
『自分の感謝のバランスを確認する』
ずっとそういう圧を自分にかけることが大事です。
当たり前のように、です。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
