皆さんは、周りの人に対して期待してしまうことってありますか?
「うちの夫は何でもっと育児を手伝ってくれないの?」
「部屋が散らかってばかり。自分で片付けぐらいしてほしい」
「息子にもっと勉強してもらいたい。いい大学に入ってもらわないと。」
些細なことから、大きなことまで。
もっと優しかったらいいのに、もっと手伝ってくれたらいいのに、もっとこうしてくれれば・・・
これは、全て人に期待しているんですよね。
期待通りに動かない相手を見て、イライラしたり悲しんだりしています。
先日、こんなことがありました。
可愛いおばあちゃん
私の家の数軒隣に、可愛いおばあちゃんが住んでいます。
小柄で、優しい雰囲気の、見ているだけでほっこりする女性です。
いつもニコニコしていて、
「おやおや。賑やかでいいねー。」
「いつでも遊びに来てね。」
と、私の子供達に話しかけてくれたりもします。
先日、私はゴミステーションの掃除当番が回ってきました。
ほうきと塵取りを持って、2歳の娘を背中に背負い、そのお祖母ちゃんの家の前を通ります。
すると、息子さんが大きな声で、怒鳴っているのが聞こえました。
「何回言ったらわかるんぞ!」
「これが見えんのか!今日は何曜日ぞ!」
「今日一日、ずーっとそうやって玄関に座っとくつもりか!」
ぱっとそちらに目をやると、昔のレトロなすりガラスの玄関が見えます。
そして、そのすりガラス越しには何やらカレンダーの様なものが張り付けられているのが見えました。
おばあちゃんは、週3回デイサービスに行き、残りの日は息子さんがトラックで朝から様子を見に来て、日中一緒に過ごされていました。
今日も、デイサービスに行く準備をして、ずーっと玄関で待っていたのでしょう。
それを見た息子さんは、腹が立ち、母親を怒鳴っていた。
その現場を見た私は、「辛いな」と思いました。
「昔のお母さんに戻って」「何で忘れちゃうの?」
そう悲しんでいるように感じてしまったからです。
現実は自分の写し鏡
辛い・悲しいという気持ちが出たのは、私自身です。
お祖母ちゃんでも、息子さんでもない。
私が見たものは、現実であって感情ではないからです。
感情は自分の中のものしか理解しようがありません。
その時わかりました。
いつも夫に期待しては悲しくなる。
期待するから悲しいんですよね。
期待と、現実がかけ離れていると、その分だけ辛く、悲しく、そして相手に不満を抱くことになります。
「夫が育児に協力してくれない」
相手に勝手に期待して、そして辛くなる。
私は、もう期待はやめようと決めました。
自分自身を傷つけて無駄だということに気付いたからです。
あなたを傷つけているのは、誰ですか?
もちろん、とっても悪い人もいる。あなたを傷つける人はいる。
でも、自分で自分を傷つけるのは、もう終わりにしてみてはどうでしょうか。
相手に期待すること
相手を変えようとすることはできません。
でも、自分が変われば現実は確実に変わります。
私はそれを経験しているからです。
でも、私はまだまだ自分を客観的に見ることができないものですから、
今回のように現実を見て、教えてもらっている途中です。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました!