あなたはどんな夢を持っていて、どのような願いがありますか?
そう問われて、即座に自分の夢や願いが答えられる人は、少ないと思います。
当然です。
様々な常識や人からの評価、現実で起こる出来事に日々振り回されてしまうからです。
自分の本来の願いなんて、見失ってしまいますよね。
しかし、実は誰しもがその自分の何らかの願いを叶えて生きているのです。
無意識的に、その願いに沿った思考や行動をしているのです。
ですので、まずはその自分の大切にしている願いを思い出す必要があります。
小さなころに描いた夢
私の夢をご紹介します。
今思えば、小さな時から夢はありました。
『皆がいつでも帰ってこれるような実家を私が作る』
こんな夢でした。
小さなころから、自分には実家と言える場所がないと思っていました。
家にいることがとっても辛かったんです。
だから、いつか自分で、皆が気兼ねなく帰ってこれるような居場所を作りたいと思っていました。
さらには、小学生の頃に書いていた自分の夢は
『おじいちゃん、おばあちゃんになって縁側でお茶をする』
でした。(笑)
へんてこな夢でしょう。
でも、とても仲の良い家族を夢見て、自分の居場所にこだわっていたことは確かです。
そして子供が巣立った後、沢山の思い出をパートナーと話すことを夢描いていました。
もう一つの私の願望
また、私にはこんな願望がありました。
この願望は、もう少し大きくなってからです。
20歳前後からだったからかもしれません。
夫婦で何か仕事をしたいという夢です。
夫婦で事業を営むことに憧れがありました。
二人で何かを守っていくというイメージでしょうか。
うーん。自分は、守るべきものが欲しかったのかもしれませんね。
守るものを作ることで、自分は輝けると思っていたのかもしれません。
夢は叶いました
そして、こんな夢を持っていたことすら忘れていた2年前、私たちは家を建てたのです。
別に、特段家が欲しかったわけではありません。
なのに、不思議ですね。
その家が完成したときに感覚的に思いました。
『あぁ、これで揃った』
何が揃ったのか。
分かりませんでした。
しかし、私はこの夢を叶えるために生きてきたんだと理解しました。
心の中や過去を整理していくうちに、現実を客観的に見て、思い出したんです。
私は昔作った夢を、忘れていなかったんですね。
そして、今は自営業の嫁という立ち位置です。
そう、後は縁側でお茶をするだけですね。
2つの願いとは違ったもの
私の願い事は、今の現実を見れば全て揃いました。
ただし、2つほど自分の思っていたこととは違うことがあったと思います。
1つは、願い事を叶えるまでのストーリーは素敵な道ではないということです。
ここまで来るまでには、とても大きな絶望がありました。とても順調ではありませんでした。
だから、その部分の一コマだけを切り取ってみてみると、とても悲劇です。
でも、実は自分の望み通りの結果になるようにストーリーは用意されていたのです。
映画でもそうですよね、絶望から始まり、ハッピーエンドに終わります。
ストーリーに乗った瞬間に、私はゴールだけ見ていました。
そしてその展開になるように周りが勝手に変化していきました。
何を言ってるのだ、このおばさんは!と思いますよね。
でもね、本当なんですよ。
もう少しお話します。
私は、このような経験をしたことが何回かあります。
絶望的な場面で、現実が好転することです。
助け船が出たりすることがあります。
どん底に落ちるまでは、何も助けてくれるものはないのにです。
なんか、自分は逆境に強いなぁと思ったり、見えない何かが助けてくれたのかなぁと思ったりしていました。
本当に、不思議な話です。
2つめは、人の思考や行動は変えられないということです。
例えば『とっても仲の良い夫婦が欲しい』という思いがあったとします。
しかし、これは叶えることはなかなか難しいです。
人の中までを変えることはできないからです。
縁側で思い出話をできるほどの思い出をたくさん作り、仲良く話したいという願いは、半分しか叶えることが出来ません。
縁側を用意することはできます。
旅行に行って写真をたくさん撮ることはできます。
そういった場面をいくら用意することが出来たとしても、相手を変えることは残念ながらできません。
だから、願い事は一人で達成できることでないといけないのですね。
でも今の現実を見てみると、確かに自分の思い描いていたものが用意できているのです。
私の夢というものは、確かに叶っていると思います。
私は必死で自営業の旦那を探して結婚したわけでもないですし、
もともと、持ち家なんて必要ないと考えていました。
ということは、
自分が一つこれから新たな目的を持って生きることが出来れば、
その願いはどこかのタイミングで、
自分の意図した形とは違うストーリーから始まり、
絶望したり助け船が出たりしながら、
結果として自分が望んでいた現実を作り出すことができるということだと思います。
貴方の願いは?
今、あなたの周りにあるものは何ですか?
それは、貴方が望んで集めたものです。
貴方の思いが、作った現実なのです。
心の底にある思いが、その行動を生みだしているのです。
自分が最も大切にしているものは何でしょうか。
無意識に動いている自分は、どっちの方向を向いているのでしょうか?
現実を、素直に客観的に見て下さい。
そして、シンプルに自分の願いを見つめてみてください。
沢山の常識やしがらみがぐちゃぐちゃに覆いかぶさってくるので、一個ずつ整理しなければいけません。
もしかしたら、貴方が望んでいる願いはネガティブなことかもしれません。
その場合には見つけて、ハッピーエンドに変えてください。
ハッピーエンドとは、幸せにたどり着くことです。
自分のゴールは幸せなものにしてください。
皆が、目的まで到達できますように。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。