私は、4人の子供を育てています。
1番上は大学生、2番目は高校3年生、そして4歳と2歳です。
こんな4人も育てた自分ですが、今更ながら気付いたことがあります。
私は、子育てが苦手だということです。
これが、私の出した答えです。
全力でやった結果です。
この、苦手なんだと認めるまでは、何十年も苦しんできました。
160cmの私の体重は35kgを切り、道を歩けば人が振り向くほど瘦せこけていました。
何が自分を苦しめてきたのでしょう。
理想の母
自分を苦しめたもの、それは自分の中にある理想の母親像というものでした。
良いお母さんになりたかった。
いつも笑っていたかったんです。
子供のために何でもしてあげたかったんです。
でも、現実はとても厳しかったんですね。
いつも笑うことなんてできなかった。
一筋縄ではいきませんでした。
怒っては後悔し、寝ている子供に謝っていました。
昔はSNSもありませんでしたから、本を買って自分なりにいろいろ試してみたりもしました。
でも、本に書いてあるクオリティーの高い子育ては、私には到底無理だったんです。
そうやって試行錯誤してきた結果、
なんと、いつも怒っているお母さんができあがったんですね。(笑)
子供が危ないことをすると、怖くて悲鳴を上げていました。
忙しいのに兄弟喧嘩をされると発狂していました。
スーパーに行くと、左右に分かれて走っていく息子たちを必死で捕まえていました。
仕事から帰り、食事を作り、風呂に入れて、寝かせる間に何回『早くしなさい!』と言ったかわかりません。
そんな自分に自己嫌悪の毎日でした。
出来ない自分を認める
私は良い母親になれない自分がとても惨めだと思っていました。
子供達に申し訳なさもありました。
こう感じさせていたのは、完璧主義な私です。
理想を強く持ちすぎていたのですね。
だから、その理想を捨てることが出来なかったし、むしろそこを目指すのが当たり前だと思っていました。
その理想を捨てていいんだと自分が自分に許可を出すまでに、何十年もかかってしまったということです。
全力でやってみたんですよ。
でも、どうしてもできなかったから、私にはこれはできなかったんです。
それをまるで自分にはできるんだと、自惚れていたんです。
いつも怒ってると言われてもいいんです。
誰が駄目って決めたの?自分でしょう?
それで、子供の安全が守れるのならいいじゃないですか。
精一杯した結果です。
満足のいく母親ではないけど、それも自分の特性だと思うようにしました。
怒っていた自分を悪者にした自分
私は怒る母親です。
これはただの事実です。
これを、捉え方次第で良いとも悪いとも言えます。
私は子供たちを怒った後、申し訳なさを醸し出していました。
妙に優しくしたり、謝ったりしていたのです。
これが、怒る私を悪者にしてしまっていたということです。
なぜ怒ったのかということが大切なのにもかかわらず、怒った後勝手に罪悪感に駆られていました。
これでは、息子たちも怒る母は悪い母だという認識をしてしまいますよね。
私が自分を悪者にしてしまっていたのです。
本当に、自分自得です。
母親業は緩くやる
母親業って、報われないことが多いんですよ。
お金もらえないでしょう?
仕事と違って割り切れないんです。
だから相手に、感謝などのお金に変わる自分が報われるものを求めてしまうんです。
そして何も報われるものがない場合、そこに全力を注ぎ続けることは、自分が壊れてしまう原因になります。
今では、しなければいけない事を、ただ最低限淡々とこなすだけでいいと思います。
私は、母親業を楽しめなかったからです。
そうすれば、今4歳と2歳の子供達と、楽しく笑い合えることが出来ています。
お兄ちゃん2人とも、笑うことが増えましたよ。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。