皆さんは、子供の頑張っているところを普段から褒めていますか?
私も、“子供の得意な分野を見つけて、褒めて伸ばすと良い”と聞いたことがあります。
でも今振り返ると、私は子供が本当に頑張っている部分を褒めたことはありません。
ひどい親ですよね。(笑)
今日は、そんな褒めずに育てた2人の息子のお話です。
褒めなかった理由
理由はあります。
まず、うちは年子の男の子2人でした。現在大学1年生と高校3年生です。
ちなみに、次男は共通テストが終わり、前期の受験が目の前に迫っております。
長男と次男は、タイプが全く違うんですよね。
長男はスポーツで輝くタイプですが、勉強は嫌いでした。
ですが次男は、親には理解できないくらい頭がとても良いのです。
その特徴は、小さいときからありました。
次男は、漢字テストもドリルも、いつも100点でした。
でも、家では全く勉強しないんです。
『いつ勉強してるの?』と聞くと、
『授業中。』
と言っていました。
記憶力がなく漢字も全く覚えれない私には理解できない言葉でした。
一方長男は、小学校1年生数日目の時に、泣きながら私に言いました。
『俺、勉強嫌いだから学校辞める!』
途方に暮れたのを覚えております(笑)
でも、そのあと上級生に誘われて、サッカーに目覚めていくんです。
年子でいつも競争しているこの2人に、どちらかを褒めることはできませんでした。
褒められなかった方は劣等感を感じると思っていたからです。
それは、私が劣等感まみれだったからだと思います。
息子たちが劣等感を感じる事柄には常に敏感になっていました。
更には、息子の頑張っていることを親が口出しするのも私は苦手だったというのがあります。
私には、経験のないことだったからです。
実際具体的に何をどうして頑張っているのか分からないから、何を言えばいいのか分かりませんでした。
私よりも頭のいい次男と、私よりスポーツに必死になれる長男に私は評価する立場にないということです。
無反応
そうです。
ほぼ無反応でした。
息子たちも、自分の頑張っているところを主張してきませんでした。
『参考書を買って』『スパイク買って』とか『土曜日練習試合だから連れてって』
みたいな感じで必要な時に言って来るだけです。
私は私で母子家庭だったのもあり、朝晩働いたり、資格を取ったりしていました。
私も自分のことで精一杯だったのもあると思います。
息子たちが小学生になってから高校の12年間でどのように育ったかというと、無事に自分たちの道を考えて進んでいるようです。
褒めることと、けなすこと
私は、自分の親にけなされて育ちました。
いつも、自分の劣っている場所を指摘され続けていました。
そして、私はいつも親の評価を気にしていました。
それなりに勉強もいい点を取り、それなりにスポーツもできました。
それなりにできないと、怒られるからそれなりにできないと自分の価値はないと思っていました。
私は、何が駄目だったかわかりますか?
親からの評価で動いていたことが問題だったんですね。親の顔色ばかりを見ていたんです。
人からの評価で軸を決めるととても苦しみます。
現に、私の幼少期は心は地獄だったと思っています。
『自分』を軸にしなければいけないんです。
『自分のために』頑張らなければいけないんです。
親に褒められるために頑張ってはいけないんですね。
そういった点から、私は褒められることもけなされることも、実は同じではないかと思っています。
子供の頑張っている部分に反応して、親が評価をつけているのですから。
優越感と劣等感
例えば次男に成績がいいことを褒めると、どうなると思いますか?
長男には劣等感が生まれ、次男には優越感が生まれます。
でも、もう一つ理解しなければいけない事があります。
次男は、次の成績が落ちて私が褒めなかったときに劣等感を抱くんです。
そこで劣等感を抱いたら駄目なんです。
自分がもし、頑張れなかった部分があるのなら、そこに対しての反省は必要だと思います。
でも、軸を私にして私の言動で劣等感を抱くという方法は間違っています。
私が褒めたことが彼らの正解であってはいけないということです。
褒めること
褒めることがいいとか、悪いとかではありません。
しかし、褒めることによって相手をコントロールしようとすることはしてはいけないと思います。
ちなみにうちの褒めなかった子育ては、こんな結果になりました。
長男が中学生になり肘を壊すまで、誰よりも頑張ってラケットを振り続けたことも、
次男が12年間成績を維持し続けたことも、凄いと思っています。
凄すぎて、なんて言っていいかわかりませんよね。
でもこれは、自分のためにを軸にしていたからこそできたことなのかなと思っています。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。