『大丈夫!大丈夫!』
何か相談をしたとき、このように人から言われたことはありますか?
また、何か違和感が出たときに、無意識に自分自身に言ったりすることってありますよね。
でも、『大丈夫』という言葉には、答えがないことはご存じですか?
そう、『大丈夫』とは、答えがないときに使う言葉なんですね。
答えがないときに、その問題に蓋をしてしまう効力のある言葉です。
今日は、この言葉の意味について考えてみます。
大丈夫。そう言い聞かせると安心する。
『大丈夫』
そういうと、安心しちゃいますよね。
安心すると、人はどうなりますか?
考えなくなりますよね。動かなくなってしまうんです。
でも、その問題はなくなっていません。見えなくなるように蓋をしただけだからです。
その問題は、きっとまた何かのきっかけで顔を出します。
そのときには、解決できないほど大きな問題になってしまっているかもしれません。
ですので、その問題はしっかり見て、考える必要があるのです。
その大丈夫といったものは何ですか?
それが、不安からきているのであれば、不安になっている自分について考えなければいけません。
不安とは、自分では解決できないものについて考えるということだからです。
『未来、こうなってしまったらどうしよう』
とかです。
ですが、実際に問題であるのであれば、その問題を解決する必要があります。
今日は、問題があった場合についてお話します。
問題を解決するということが、全てを綺麗に平和にすることを指しているのであれば、それは不可能に近いです。
あれもこれもと考えると前に進めなくなってしまうからです。
世の中は、綺麗なものばかりではありません。
自分の周りを全て綺麗にすることは、残念ながら我々の力ではできそうもないのです。
その問題を解決するためには、守るべきものを1つ、決めなければなりません。
どこまで守るのかも考えなければいけません。
何が問題なのかを言語化して、その問題から1つの大事にしているものを守る方法を考えてください。
問題だと思ったのであれば、それはあなたにとって問題なんです。
問題は、隠してもいいことはありません。なくなりません。
あなたの問題なので、他人は責任を取ってくれませんよ。
『大丈夫』は、責任を取っていない言葉です。
問題を見る力
大丈夫という言葉は、とっても怖い側面があるんですね。
時々、問題を問題だと認識するまでに時間がかかることがあります。
『大丈夫。きっと気のせいだ。』
あなたの違和感は、気のせいではないかもしれません。
知らず知らずのうちに、傷を負っている可能性があるからです。
問題を、問題と認識することは少し勇気が必要かもしれませんね。
しかし、認識できたときには、きっと答えは出ているはずですよ。
今日は、『大丈夫』という言葉についてお話しさせていただきました。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。